遺言書雑感③

遺言書のご相談で、意外に(?)気を使うのは遺言者の本心からの遺言かどうか。
相談者が自分からお越しになる場合は問題ない。
問題は、子供などの親族に連れてこられる場合。

いや、ご高齢で車の運転もできないし、手続きも難しそうだし、ご本人がお子さんにお願いして連れてきてもらう分には良いんです。
そうではなくて、息子が自分に有利な遺言をさせるために、母親を強引に連れてきたようなケースね。
ご本人だけ別室に来ていただいてお話をお聞きすると、息子の前とは全く違う話をされる。
息子、怖いし・・・って(心中、お察し致します)。

人間の本心、って何なのかなー。
息子も怖いし息子の気に入るような遺言を書いて自分を守りたい、というところまで含めればそれが本心ということになるんだろうけど。
息子にばれないで遺言できるとしたらどうしたい?と聞くと全然別の事を仰る場合があるので、やっぱりその場合はそれが本心なんだろうなー。
ご本人の本心とは何かを考えつつ、お話の際に特定の結論に誘導することの無いように気を付けつつ、将来の手続きの便宜等の周辺の状況も一応は念頭に置きつつ・・・。
最終的にはどうするかご本人に決めてもらってますが、他の同業者等はどの程度突っ込んでんだろう?
一度、同業者や弁護士さんに聞いてみようかしら。

つれてきた息子の意図と全く違う遺言を(バレないように)すると、ご本人が亡くなられた後で息子からカチこまれる可能性がある。
司法書士というのは元々がそういう仕事だからそれはそれで構わんのだけど、遺言書雑感①で書いた通り、遺言については報酬ほとんど貰ったことがないんスよ。
ほぼ無料の仕事で、カチコミくるのは嫌だなー。
やっぱり報酬はちゃんと貰わないと駄目ですね。
ただ、報酬を頂く根拠が・・・(堂々巡り)。


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石川県金沢市 司法書士・行政書士 松村義信
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